前回、文字数が多くても上位表示しない?180サイトのリサーチから徹底解剖という記事を書いたのですが、180サイトのリサーチをして、上位表示に必要な文字数について分析してきました。
結論から言えば、1)ユーザーが求めている情報量次第で、必要な文字数が決まる2)検索意図に合っている記事を書けると、上位表示しやすい3)ドメインパワーを高くすると、上位表示しやすいということが分かったのですが、今回はそれの深堀。
そして、先程の記事では書かなかったレベルの高いことを深堀することで、2019年以降のSEOの未来予測をして行きたいなと思います。
目次
180サイトのリサーチから分かった、上位表示しやすい記事の傾向と考察


その通りです!
今回は、まさに発展版でして、さらにレベルが上がる内容になっています。
検索意図は、ドメインパワーより大事
先程の記事では、上位表示するために文字数以外で必要な要素として、1)検索意図に合っている記事を書く2)ドメインパワーを高くすることが大事とのことでした。
で、どちらも大切なのですが、検索意図はドメインパワーより大切という結果が分かっているんですね。

〇は【検索意図に合っている】ことを意味し、△は【一部検索意図に合っている】ことを意味し、×は検索意図に合っていないことを意味するのですが、上記の画像からお分かりの通りです。
10位(青の太字部分)はドメインパワーが【44】もあるのに、検索意図が合っていないせいで、1,3、4、5,7、8,9位(赤の太字部分)に勝てていないですよね?
もちろん、(*1)今回のような事例だけでなく、その他事例はたくさん確認できており、上位表示している記事に特に共通しているのがやはり検索意図でした。
検索意図に合っていて、かつドメインパワーが高いと最強なのですが、検索意図>ドメインパワーだと分かりましたね。
なので、仮に(*2)ライバルにドメインパワー負けしていても、検索意図に合った記事を書ければ大丈夫ですので臆せず書きましょう笑
*1一方で、16位と17位からお分かりの通り、検索意図が合っているにも関わらず、検索意図が合っていない記事に勝てていないものも見受けられます。
可能性はいくつかあるのですが、1)まだ評価されていないか2)ドメインパワーはじめ様々な原因が絡んでいると考えられるんですね。
ただ、その他キーワードから分かったのが、8,9割の確率で検索意図>ドメインパワーは成り立ちますし、これはユーザー目線から考えても分かります。
と言いますのも、ユーザーとしては、検索意図に合っている記事(=悩みを解決できる記事)を読みたいですから。
なので、グーグルもこの辺りはしっかりアップデートしてくると思っています。
*2僕たちおよびライバルサイトのドメインパワーを計測したい場合は、詳しくはドメインパワーを計測するMozBarのインストール方法と使い方を解説!という記事に書きましたので、参考になさってみてくださいね。
関連記事検索意図の調べ方に興味がある場合は、【実例アリ】3ステップでできる外さない検索意図の調べ方をチェックしてください。
検索意図に合ったコンテンツなら、文字数が全くなくても上位表示する!?
もしかしたらあなたは信じることができないかもしれませんが、検索意図に合っていれば、文字数が全くなくても上位表示するケースがあります。
例えば、【うつ病症状】というキーワードなのですが、1位はうつ病の症状チェックシートという記事。
文字数はたったの959文字で、うつ病の症状があるかないかをチェックできるシステムが入っているだけでした。

そんなわけですが、実は検索意図的にはこのシステムが一番大事で、ユーザーの悩みをどんぴしゃで解決できるものだからなんですよね。
と言いますのも、

最近気分が沈みがちだけどこれってうつ病の症状なのかしら?
簡単にチェックできる何かが欲しいわ。
と、検索意図でありユーザーの悩みがまさにこんな感じで、システムがそういった悩みをどんぴしゃで解決できるからだと思っています。
実はと言うほどでもないのですが、他にも同じ様な事例を確認していて、例えば【住民税 計算】というキーワードでそうでした。

こちらの記事も、文字数が全くなかったのですが1位を取ってまして、まさに検索意図に合ったコンテンツだから(=ユーザーの悩みを解決できるから)かなと。
そんなわけですが、詳しくは【新時代のSEO】計算機のシステムだけが入っている、文字数が少ない記事が1位になった理由を考察してみたという記事に書きましたので、参考になさってみてくださいね。
特化ブログは、雑記ブログよりいい
先ほどの通り、検索意図>ドメインパワーですが、その他特化ブログ(=何かしらに特化したブログで、”主に”ASPの商品をアフィリエイトしているブログ)は雑記ブログ(=何にも特化していないブログで、”主に”アドセンスなどで収益化しているブログ)よりいいという結果が分かっています。

上記の画像からお分かりの通り、特化ブログの確率が15/20(4ブログ中3ブログ)で、雑記ブログの確率が2/20(10ブログに1ブログ)で、その他(naverまとめなど)が3/20(6、6ブログ中1ブログ)。
つまり、圧倒的に特化ブログが多いんですよね。
特化ブログがいい理由
で、特化ブログがいい理由なのですが、特化ブログの方が雑記ブログよりユーザーの満足度が高くなりやすく、ドメインパワーが高くなりやすいからだと考えています。
実はと言うほどでもないのですが、僕は特化ブログと雑記ブログの両方ありまして、以下のような結果が出ているんですね。
特化ブログA
PV数少ない
ドメインパワー11
雑記ブログB
PV数多い
ドメインパワー8
上記からお分かりの通り、PV数が多いはずの雑記ブログBの方が、PV数が少ないはずの特化ブログAよりドメインパワーが低いです。
で、この結果から思ったのは、先ほどの通り特化ブログはユーザーの満足度が高くなりやすく、ドメインパワーが高くなりやすいのかなと。
と言いますのも、考えていただければ分かるのですが、何かしらに特化しているブログって、専門性が高いと判断するからかもっと読みたくなりません?
少なくとも、何にも特化していない雑記ブログよりは読みたくなるかと思うのですが、要は特化ブログの方が満足度が高くなりやすいわけです。
で、ドメインパワーが高くなりやすく、結果上位表示されやすいのかなと思っています。
YMYLジャンルは、ドメインパワー×検索意図×特化ブログ×専門性が大事
YMYL(お金or生活)ジャンルというのは、専門家がサービスを提供すべきと認知されているジャンルのことですが、例えば今回リサーチした【うつ病】のジャンルが該当します。
うつ病の治療に辺り、素人より専門家が治療すべきと考えられるかと思いますが、そういったジャンルこそがYMYLジャンルというわけですね。
そんなわけですが、YMYLジャンルはやはり特殊で、ドメインパワー・検索意図・特化ブログだけでなく、さらに専門性が大切だと感じています。

まずはドメインパワーについてですが、1位~10位の平均が【47】と相当高く、僕の定義で言うモンスターブログ。
1~10:弱小ブログ
11~20:中堅ブログ
20~30:強豪ブログ
30~40:超強豪ブログ
40~:モンスターブログ
やはり、他のキーワードと比べても明らかに高いですね。
次に、検索意図についてですが、”基本的に”検索意図に合っているものは上位表示しています。
そうじゃない場合もあるので難しいのですが、ドメインパワーが影響しているのか、もしくは専門性(=病院の公式サイトor医者監修のサイト)が影響しているのかもしれません。
次に、特化ブログか雑記ブログかなのですが、全て特化ブログでしたね。
ただでさえレベルが高いYMYLジャンルには、雑記ブログだと厳しいと言わざるを得ないのかなと思わされました。
最後に、専門性があるかないかなのですが、1位に近付くほど専門性があるという結果に。
2016年にあったwelq事件のこともありますし、よく言われていることではあるのですが、やはり専門性が大切なのかなと思いましたね。
そんなわけですが、総評です。
これもよく言われていることではあるのですが、他のジャンルと比べ1)人生に強く影響を及ぼし得る2)上位表示する難易度が高いこともあり、専門性がない場合はやはり参入しない方がいいです。
専門性というのは、先ほどの通り病院の公式サイトか医師監修のサイトのことですが、これがない場合は苦労するなと。
仮に医療従事者でも苦労するケースを聞いているので、何か特別な事情がない限りは、やはり参入しない方がいいかなとは思いましたねー。

180サイトのリサーチから分かったことを踏まえた、2019年以降のSEOの未来予測

前回の記事もなかなかのものでしたけど、今回はさすがの発展版。
これまで気にしたことがなかったことも分かるようになったわ!

僕自身、普段からリサーチしていることもあり、8,9割は仮説通りだったんですね。
ただ、踏み込んでみたかったこともあり今回はガチでやってみましたが、満足しています笑
そんなわけですが、そういった180サイトのリサーチから分かったことを踏まえ、2019年以降のSEOの未来予測をお伝えしますね。
2019年以降のSEOの未来予測と大きく出ましたが笑、先ほどの通り検索意図・ドメインパワー・特化ブログ・専門性(YMYLジャンルのみ)が大事なのは変わりありません。
その他よく言われるのは、以下でしょうか。
・専門性
・権威性
・信頼性
・網羅性
・完結性(そのブログだけで悩み解決が完結し、他のブログに行く必要がないか)
・分かりやすさ
そんなわけですが、その他大事になってくるだろうこととしては、ユーザーの満足度を高める施策であるSXOだと思っています。
特に、1位~5位を取ろうと思った時に必要になってくる施策で、確信しているんですね。

上記の画像は先程のものなのですが、【住民税 計算】で1位を取っていた記事。
先ほどの通り、検索意図に合ったコンテンツだから(=ユーザーの悩みを解決できるから)上位表示できるとのことでしたが、もう少し言えばユーザーの満足度が1番高い記事なはずです。
まあ、考えてみれば分かるのですが、【住民税 計算】で検索する場合、先程の画像のような計算機のシステムが欲しいと思うんですよね。
逆に言えば、そういった計算機のシステムがあると、やはりユーザーは満足するかなと。
そしてそれがグーグルに評価されるわけでして、こういった施策のことをSXOと言うわけです。
そんなわけですが、SXOについては、詳しくは検索体験最適化(SXO)とは?他のどの記事より簡単に理解できる!という記事に書きましたので、参考になさってみてくださいね。
まとめ
先ほどの通り、1)検索意図はドメインパワーより大切2)特化ブログは雑記ブログよりいい3)YMYLジャンルはドメインパワー×検索意図×特化ブログ×専門性が大切とのことでした。
また、2019年以降のSEOの未来予測としては、先程の3つに加え、ユーザーの満足度を高める施策であるSXOが大事とのことでしたよね。
そんなわけですが、今回の記事で、上位表示のヒントが明らかになったということであれば嬉しいです^^
タツヤさん。
文字数が多くても上位表示しない?180サイトのリサーチから徹底解剖の記事を拝見してびっくりしたわ!
これまで、上位表示するにはどうすればいいのか?
そのために必要な文字数について悩んでいたから助かったわね。
ただ、今回の記事は、その発展版という感じかしら?